Googleマップの悪い口コミは削除できる？削除方法は？

Googleマップに悪い口コミを書かれて困っていませんか？
それが事実と異なる内容や誹謗中傷に近いものであれば、ビジネスに悪影響を及ぼす可能性があります。

削除が可能かどうか、またその手続きの具体的な流れは意外と知られていないものです。本記事では、Googleマップの口コミ削除についての基本的な知識から、具体的な削除手順、削除申請後の対応までを詳しく解説します。

この記事でわかること

・Googleマップの悪い口コミを削除できるかどうか

・削除手続きの流れと注意すべきポイント

・口コミの削除申請後について

口コミ削除の前に確認すべきこと

Googleマップで悪い口コミを削除しようと考えた場合、まず削除が可能な条件やGoogleのガイドラインについて理解することが重要です。
ここでは、削除対象となる口コミの種類と口コミ削除の可否について詳しく解説します。

削除対象となる口コミの種類

Googleでは、特定の条件を満たす口コミが削除対象と見なされます。
以下で具体的な削除対象の種類を詳しく解説します。

虚偽または誤解を招く内容
事実と異なる情報や、他の利用者を意図的に誤解させる内容は削除の対象になります。

例：営業時間内に営業しているにもかかわらず、「この店はいつも閉まっている」と投稿された場合このような口コミは事実と異なるため、削除の申請が可能です。
ただし、証拠となる情報（営業実績や記録）を提供する必要があります。

関連性のない内容
口コミが店舗やサービスと全く関係のない内容の場合も削除対象となります。

例：「近所の公園が汚い」や「周辺の工事の音がうるさい」などこういった口コミが投稿されても、店舗やサービスに無関係であれば削除申請が可能です。
この種の口コミは、投稿者が間違って別の場所にコメントした場合や、悪意を持って無関係な情報を投稿した場合に多く見られます。

攻撃的または違法な内容
誹謗中傷、名誉毀損、差別的な発言、法律に反する内容は即座に削除の対象となります。

例：特定の人や店舗を侮辱するような「詐欺だ」「二度と行くな」といった表現や、犯罪行為を助長する内容、これらはGoogleのガイドラインで明確に禁止されており、削除申請が受け入れられやすい傾向にあります。

スパムや虚偽の操作
意図的な評価操作や、スパム行為も削除の対象です。

例：競合他社が意図的に低評価を付ける口コミや、自動生成された内容が繰り返し投稿される場合こうした行為は他の利用者の公平な判断を妨げるため、厳しく取り締まられています。削除申請を行う際には、対象の口コミがこれらの条件に該当することを証明する具体的な証拠を添付する必要があります。

口コミ削除の可否

口コミの削除が可能かどうかは、投稿内容がGoogleの「マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー」に違反しているかどうかで判断されます。
削除の可否を正確に判断するためには、口コミの内容を分析し、マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシーと照らし合わせることが必要です。

削除が可能な口コミは、Googleのガイドラインに明確に違反しているものに限られます。
例えば、以下のようなケースが該当します。

虚偽の内容：事実に基づかない情報や、誤解を意図的に招く投稿
攻撃的または違法な内容：侮辱や誹謗中傷、名誉毀損、または法律に違反する内容
スパム行為：同一の内容を繰り返し投稿するスパムや、意図的に評価を操作する行為
店舗と無関係な内容：ビジネスに直接関係のない話題や内容

一方で削除が難しい口コミも多く存在します。
以下のような投稿は削除の対象にはなりません。

・ネガティブな感想であっても事実に基づいている場合
例：「料理が冷たかった」「スタッフの対応が遅かった」などの事実を指摘する内容

・投稿者の主観的な意見や感想
例：「この店は自分には合わなかった」など、好みや印象に基づく意見

Googleは口コミを利用者同士の自由な意見交換の場と位置づけているため、主観的な意見や事実を基にしたネガティブな評価は削除対象とはなりません。
口コミ削除を申請する際には、感情的にならず冷静に口コミ内容を分析することが重要です。
Googleのポリシーを理解し、適切に対応することが求められます。

口コミ削除手続きの概要

Googleマップで悪い口コミを削除する場合、まずGoogleが提供する削除手続きの仕組みを理解することが重要です。
ここでは、削除手続きの具体的な流れと注意すべきポイントについて解説します。

口コミ削除手続き（違反報告）の流れ

口コミ削除の申請はGoogleに対して口コミの違反を報告し、その内容が審査されることで進められます。
審査では報告された口コミがGoogleポリシー違反に該当するかどうかが詳しく確認されます。

Googleポリシーでは「虚偽の情報」「攻撃的な表現」「不適切な内容」などが削除の対象として定められていますが、主観的な感想や意見は通常、削除されることはありません。口コミ削除の手続きでは、特に報告内容の正確さが重視されます。

削除を求める側がしっかりと根拠を示し、口コミがポリシーに違反していることを具体的に説明する必要があるのです。
虚偽の情報を報告する場合には事実を証明できるデータや記録が必要です。

ただし、Googleは公平な立場を保つため申請者が一方的な感情や意見に基づいて削除を求めている場合、対応を拒否する可能性もあります。申請後はGoogleが内容を慎重に審査し、削除申請が承認されれば、口コミは削除されます。

口コミ削除手続きの注意点

口コミ削除手続きを進める際に、いくつか注意しておくべき点があり、削除申請を行う際は、一方的な主張や感情的な要素を避けることが大切です。

Googleは中立的な立場から口コミの内容を審査するため、客観性を欠いた申請は対応されない場合があります。
たとえネガティブな口コミであっても、削除理由を感情的に説明するだけでは削除申請が通らない可能性があるので注意しましょう。

また、申請時の情報提供が不十分だと審査に時間がかかるだけでなく、却下されるリスクが高まります。
口コミの削除を求める場合、その内容が具体的にどのポリシーに違反しているのか、明確に説明することが求められます。

具体的には、問題のある内容が法律やGoogleのガイドラインに違反していることを立証する証拠が必要です。
曖昧な表現や根拠が薄い申請は、審査を通過しにくいため注意が必要です。削除申請が受理された場合でも口コミ投稿者からの異議申し立てがあった場合には、再審査が行われる可能性があります。

Googleは口コミ投稿者の権利も尊重するため、基本的に一方的な削除には応じません。
削除を希望する側は誤解を防ぐための補足説明や、投稿内容がなぜ問題であるのかを詳しく記載することが大切です。

加えて削除申請が却下された場合でも、追加の証拠や新たな情報を提供して再申請することは可能です。
再申請には時間がかかることもありますが、継続的な対応を行うことで口コミを削除できる可能性を高められます。

重要なのは、口コミ削除を通じて不当な情報を正し、ビジネスの信頼性を守ることです。
そのため、削除申請をする際は冷静かつ論理的に対応する姿勢を心がけましょう。

口コミを削除する手順

Googleマップで投稿された口コミを削除する具体的な手順は、PCやモバイルアプリで少し異なります。
削除手続きが初めての方でもわかりやすいよう、それぞれの手順を詳しく解説します。

また、削除後に口コミが再投稿されてしまった場合の対応についても触れますので、事前に確認しておきましょう。

3.1. PCからの口コミ削除方法

PCを使って口コミを削除申請する方法は、比較的簡単に進められます。

ステップ1： Googleビジネスプロフィールにログイン
まず、PCのブラウザからGoogleビジネスプロフィールにログインします。
登録済みのGoogleアカウント情報を入力し、管理画面にアクセスしましょう。

ステップ2：該当するビジネスを選択
ログイン後、管理しているビジネスのリストが表示されます。
口コミを削除したい対象のビジネスを選択します。

ステップ3：「口コミ」タブに移動
ビジネス管理画面のメニューに「口コミ」タブがあります。
口コミタブを選択すると、顧客が投稿した口コミの一覧が表示されます。
すべての投稿が一覧になっているため、削除対象の口コミを確認できます。

ステップ4：削除したい口コミを見つけて報告
削除したい口コミを探し、その投稿の横に表示されているオプションメニューをクリックします。そこから「不適切なコメントを報告」を選択します。
次に、口コミがGoogleのポリシーに違反している理由を選びます。

ステップ5：確認メッセージへの対応
報告後、確認メッセージが表示されますので、内容を確認し、問題がなければ「送信」をクリックしましょう。
これにより、口コミの削除申請がGoogleに送られます。
その後、Googleが内容を審査し、結果が通知されます。

3.2. モバイルアプリからの口コミ削除方法

モバイルアプリからの手続きは、外出先やPCが使えない環境でも便利に利用できます。

ステップ1： Google Mapsを開く
スマートフォンまたはタブレットでGoogle Mapsを起動します。

ステップ2：ビジネスプロフィールにアクセス
アプリ内でビジネス名を検索するか、「ビジネスプロフィール」から該当のビジネスを選択します。

ステップ3：口コミタブに移動
ビジネスプロフィールページで「口コミ」を選択します。

ステップ4：削除したい口コミを選択
削除対象となる口コミを一覧から探します。
見つけたら、その口コミの横に表示されるオプションアイコンをタップします。

ステップ5：違反を報告
「レビューを報告」または「不適切なコンテンツを報告」を選択します。
次に、投稿がGoogleポリシーに違反している理由を選び、必要に応じて詳細を記入します。

ステップ6：報告を送信
報告内容を確認し、「送信」をタップすることで手続きが完了します。モバイルアプリは外出先からでも迅速に口コミを報告できるため、忙しいビジネスオーナーにとって便利なツールです。
申請後はGoogleによる審査結果が通知されるのを待つだけです。

削除後の口コミが再投稿された場合の対応

削除申請が受理され問題のある口コミが一度削除されたとしても、同じ内容や似たような投稿が再度投稿される可能性があります。
このような場合、同じ手順で違反報告を行うことはもちろんですが、再投稿が繰り返される場合にはより踏み込んだ対応を検討しましょう。

・再投稿された口コミへの基本的な対応
再投稿が確認された場合は削除申請と同様の手順で違反を報告し、Googleに再審査を依頼します。

この際、報告内容には「過去に同様の口コミが削除された経緯」を簡潔に記載し、投稿者の悪意を明確に伝えることが重要です。
再投稿であることを示す具体的な証拠（投稿内容や文言が同一であるスクリーンショットなど）を用意すると、優先的に対応される場合があります。

・繰り返し投稿される場合の追加対応
同じ内容の口コミが何度も投稿される場合は、投稿者がスパム行為や嫌がらせを目的としている可能性が高いため、Googleに追加で報告を行います。
この際、報告には口コミ削除の依頼に加えて「投稿者のアカウントがスパム行為を行っている疑い」を詳細に説明しましょう。

・悪質な場合は法的措置を検討する
もし投稿内容が誹謗中傷や営業妨害に該当し、ビジネスに重大な影響を与えている場合には法的措置を検討することも選択肢の一つです。
特に、投稿者が意図的に悪意を持って行動している場合には弁護士などの専門家に相談し、必要に応じて損害賠償請求や名誉毀損での訴訟を検討することが適切です。

・再投稿防止のための予防策
また、再投稿を防ぐために口コミが投稿された理由や背景を見直し、サービスや対応を改善する努力も必要です。
正当なクレームに対して誠実に対応することで、悪質な口コミの投稿者にも反論の余地を与えず、他の顧客からの信頼を高められます。

口コミの削除申請後について

Googleに口コミ削除の申請を送信した後、審査が行われるまでの期間や進捗状況の確認方法を知っておくと安心です。
ここでは削除申請がどれくらいの時間で処理されるのか、また進捗状況を確認する方法を詳しく説明します。

審査にかかる時間の目安

Googleによる口コミ削除の審査には、数日から2週間程度かかることが一般的です。
審査にかかる時間は、以下のような要因によって異なります。

報告された口コミの内容や複雑さ
明らかにGoogleポリシーに違反している場合は、比較的早く審査が完了します。
一方、ポリシー違反の判断が難しい内容や追加の確認が必要なケースでは、審査に時間がかかる可能性があります。
報告の件数や混雑状況
Googleの審査チームが受けている報告の数が多い場合、処理に時間がかかることがあります。
特に、年末年始や大型連休中は通常よりも時間がかかる場合があります。
追加の調査が必要な場合
投稿者や他の関係者からの異議申し立てがあった場合、さらに詳細な調査が行われ審査期間が延長されることがあります。

審査中は報告した口コミがそのままGoogleマップ上に表示され続けます。
そのため、審査結果が出るまでの間は口コミに適切な返信を行うなど、他の方法で対応を進めることも大切です。

削除申請の進捗確認方法

Google口コミには削除申請の進捗を直接確認できる専用の機能はありません。
そのため、申請した口コミがまだ表示されているかをGoogleマップやGoogleビジネスプロフィール上で定期的に確認することが重要です。

削除申請が受理された場合、該当する口コミが非表示になります。
また、申請から2週間以上経過しても進展がない場合はGoogleサポートに問い合わせを行うことで、状況を確認することも可能です。

口コミに関するよくあるご質問

Google口コミの削除に関しては、多くの方が疑問や不安を抱えています。
ここでは、口コミに関する質問でよくある「削除できない口コミの理由」と「削除した口コミの復元可能性」について詳しく解説します。

削除できない口コミの理由

Google口コミが簡単に削除できない理由は、Googleがプラットフォーム全体の透明性と信頼性を維持することを最優先しているからです。

Googleはすべてのユーザーが公平に意見を共有できる環境を提供するため、口コミの削除について非常に厳格な基準を設けています。
この方針に基づき投稿内容が事実に基づいている限り、たとえネガティブな内容であっても削除されることはありません。

また、Googleには消費者がサービスや商品を多角的に評価するために必要な情報を提供する使命があります。
さまざまな口コミが存在することで、利用者は包括的かつ透明性のある情報に基づいて意思決定を行うことができるのです。

また、Googleのポリシーでは投稿者が自由に意見を表現する権利が重視されており、投稿内容が明確にポリシー違反と判断されない限り、削除は行われません。
この厳格な運用方針は、情報源としてのプラットフォームの信頼性を高める重要な取り組みです。

Googleの口コミ削除に関する厳しい基準はすべてのユーザーにとって信頼できる情報源を維持し続けるための手段であり、口コミが容易に削除されない仕組みは情報の透明性を保つために欠かせないものとなっています。

削除した口コミは復元できるの？

Googleで一度削除された口コミが復元されることは基本的にはありません。
削除申請が承認された場合、その口コミはGoogleのポリシーに基づき完全に削除されシステム上からも消去されます。

ただし、削除に誤りがあった場合や、特殊な状況で投稿者が削除に異議を申し立てた場合、Googleが復元を検討することがあります。
Googleはポリシーに違反していない正当な口コミに対しても厳格な管理を行っており、復元が認められることは稀です。

また、ポリシー違反が理由で削除された口コミは基本的に復元されることはありません。
そのため、削除申請を行う際には、対象の口コミがGoogleのガイドラインに違反しているかをしっかり確認し、十分な根拠をもとに申請することが大切です。

まとめ

悪質な口コミへの適切な対応は、ビジネスの信頼性を守るうえで非常に重要です。
Googleマップでは虚偽の情報や攻撃的な内容、スパム行為など、ポリシー違反に該当する悪質な口コミを削除申請できますが、十分な根拠や証拠を示すことが必要です。

悪質な口コミを放置することはビジネスの評判を損ねる原因となりかねないので、定期的なモニタリングを行い問題のある投稿には迅速に対応しましょう。

また、必要に応じてGoogleサポートや専門家に相談し、法的措置を視野に入れることも選択肢の一つです。悪質な口コミに適切に対処し、信頼を積み重ねて長期的な成長と顧客満足を実現していきましょう。