飲食店で集客をする上で無視できないグルメサイトの運用。
数あるグルメサイトの中でも、一番有名なのが食べログです。
食べログをやるべきか否かで迷っている人も多いのではないでしょうか。
2019年1月にテイスティーが飲食店検索サービスに関する調査を行ったところ、食べログのシェア率がトップとなっています。
年代で見ると、食べログは20代の利用率が一番高く、最もネット検索をする層に人気があることがわかります。
また、登録店舗数も約87万件(有料2.6万)あるため、店舗のデータベースとしてはかなり強いです。
参考元:https://webtan.impress.co.jp/n/2019/01/18/31582
しかし、実際に
- 食べログの有料会員って効果があるの?
- 最も効果的なプランはどれ?
こう思っている方も多いと思います。
ここでは、食べログの費用対効果と有料会員におけるメリットや注意点について紹介していきます。
ぜひ、この記事を参考に食べログに登録するか検討してみてください。
食べログの効果はあるの?食べログの使われ方
結論から言うと、お店のさまざまな条件や要因によって効果の有無は変わるため、一概に「効果がでる」「でない」というのは断言できません。
食べログの効果が出やすい条件を紹介する前に、そもそもユーザーがどのようにして食べログを使うのかを紹介します。
基本的に、食べログは「ユーザーも情報を掲載できる・クチコミが見られる」というところで他のグルメサイトと差別化しているため、食べログユーザーはほぼ必ずと言っていいほどクチコミ評価数を見ています。
以上の点をふまえた上で、どんな探し方があるかを紹介していきます。
エリア(駅)× キーワード × 日時 × 人数
最も多くの人が検索するパターンは、日時や人数がある程度決まっていて、行きたいエリアでいいお店がないかという探し方です。
食べログ内でエリア分けが決まっているので、利用用途に合わせて選ぶことができます。
シーン(シチュエーション)・予算から探す
宴会・接待・デート・女子会などのシーンごとや予算ごとにお店を探すパターンもあります。
しかし、ここから探すと該当する地域がかなり広くなるので、多くの人はここからさらにある程度地域を絞って検索をします。
料理ジャンル・こだわりの条件から探す
ジャンルごとの料理や専門店を探すとき、また、お店の雰囲気やサービス内容でお店を選ぶ際にも利用されます。
食べ歩きが好きな人はここからさらに絞って探しますが、該当するユーザーの数は狭いです。
食べログの効果が出やすい条件
傾向的に効果が出やすい条件がいくつかあります。
競合性が高いこと
これは、食べログに関わらずインターネットで集客をする上で最も重視すべきことですが、地域内で飲食店・同業種・同ジャンルで競合性がないと当然効果は測れません。
たとえば、最寄り駅付近や半径800m圏内に競合となる飲食店が10店舗しかないとした場合、ユーザーはわざわざネットを使わなくてもお店を把握しているため、ネットでの効果は出にくくなります。
料理やサービスにこだわりがある
食べログの効果はあるの?食べログの使われ方でも述べた通り、食べログはクチコミサイトとして他のサイトと差別化しているため、探しているユーザーは料理やサービスの質にこだわりのあるユーザー層が多く、お店のページを見た際にクチコミを気にしています。
クチコミ評価が3未満だと食べログからの効果は得づらいです。
逆に評価が3.5以上あると効果を得やすいという特徴を持っています。
そのため、コスパや回転率重視のお店よりも、料理やサービスにこだわりのあるお店の方がマッチしています。
ただし、3未満・回転率重視のお店でも効果がでるケースもあるので、一概にはいえないということを押さえておきましょう。
ある程度外から人が来る・または住んでいる人が入れ替わる地域である
競合性ともリンクしてきますが、外からあまり人が来ない・住んでいる人の入れ替わりが少ない地域は、その分検索の需要が減るため、思ったよりも効果が出づらい可能性があります。
人の流入が多い地域では、お店を検索する割合が増えるため効果も出やすくなります。
これらの点をふまえて、食べログの有料プランにはどんなものがあるのかを紹介していきます。
食べログのプラン
プラン料金表
食べログ サービスプラン別料金表 |
基本機能 | プレミアム機能 | ||||
アクセスマップ | 表現力アップ | 来店促進 (インターネット予約) |
来店促進 (ポイント付与) |
ゴールデンタイム強化 | サポートサービス | |
プレミアム10プランS 月額固定費100,000円+従量料金 |
〇 +トップページバナー |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 ゴールデンタイムから14枠/週 |
〇 |
プレミアム5プランS 月額固定費50,000円+従量料金 |
〇 +トップページバナー |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 ゴールデンタイムから7枠/週 |
〇 |
ベーシックプランS 月額固定費25,000円+従量料金 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | – | – |
ライトプランS 月額固定費10,000円+従量料金 |
– | 〇 | 〇 | 〇 | – | – |
引用元:https://owner.tabelog.com/owner_info/top?lid=ownerinfo_rsttop_footer
プラン内容
- アクセスマップ
標準検索において露出をアップしてくれるサービスです。
該当プランを選んでいる場合は優先的に表示されるようになっているので、ユーザーの目に留まりやすくなります。 - 表現力アップ
店舗のメイン写真を大きく見せたり、こだわり情報を掲載することができます。
ユーザーにとってはお店のウリを知ることができるので、来店意欲を上げるのに役立てることができます。 - 来店促進
店舗ページにカレンダーが表示され、日ごとの空席情報が表示されます。
予約受付も24時間可能なので、取りこぼしがなく来店促進につなげることができます。 - ゴールデンタイム強化
サイト訪問者数と予約数が集中しやすいゴールデンタイムの中から、露出強化する時間帯と曜日を選択していただくことで標準検索結果において最優先に表示することができます。
ゴールデンタイム中に露出が増えると予約の数を増加させる可能性がぐっと上がります。 - サポートサービス
効果分析やトレンドレポートの送付、問い合わせ専用デスク、入力・設定代行のサポートがあります。
具体的に改善していく情報などのフィードバックを受けることができるので、修正を行っていくことで集客を増やすきっかけを作ることができます。
※従量料金は、ネット予約来店人数に応じて算出される料金です。
ディナーは200円×来店人数、ランチは100円×来店人数になります。
どのプランが適しているのか
さて、それでは実際に始めるとしたらどのプランでやるべきなのでしょうか。
お店の状態などによって適しているプランは異なりますが、あくまでおすすめであり、絶対ではないのでお店の状況や費用面もふまえて検討していきましょう。
既存の店舗で始める場合
既存の店舗で始める場合はベーシックプランSがおすすめです。
まずはベーシックプランSで始めてみて、費用対によってプランを再考するといった方法を取るといいでしょう。
ゴールデンタイムのサポートはないですが、既存の店舗であれば競合店が密集しているエリアだと弱いかもしれません。
新しくオープンする店舗で始める場合
新しくオープンするお店で始める場合、競合エリアであれば、プレミアム10プランS、またはプレミアム5プランSがおすすめです。
競合エリアで新規オープンだと、ネットの情報が埋もれているとなかなか見つけてもらえないため、認知してもらうためにも露出を増やす必要があります。
初期投資の一環として、以上のプランを利用するといいでしょう。
ただし、オープンしたての段階ではお店のスタンスやメニューを変えることがあると思うので、ある程度方向性が定まってからの方がいいです。
あまり競合エリアではない場合はベーシックプランSがおすすめです。
同じ地域の同じジャンルでどのくらいの店舗数があるかを調べて、1~2ページ以内に収まる店舗数の場合はベーシックプランSで様子を見るのがいいでしょう。
他の媒体と同時に効果を測定する場合
一気にすべての媒体に投資をする方法は、どれによる効果が強いかを正確に測ることができないため、費用を上げる媒体は一つに絞るのがおすすめです。
食べログで効果を図る時は、プレミアム10プランSかプレミアム5プランSで見てみるといいでしょう。
効果を図る期間は3~6ヶ月で見ておきましょう。
食べログで効果が出るのはクチコミの評価が肝心
食べログのコアユーザーは、食べログ内のクチコミ評価を気にしています。
一般ユーザーは食べログとGoogleマップの店舗クチコミを比較して見ていることが多いです。
評価が3.5以上の場合
一般的にクチコミの評価は3.5以上あると反響を集めやすいです。
なぜなら、ユーザーは失敗しないお店選びとして、評価3.5以上でお店を探す割合が多いからです。
人気レビュアーの人がクチコミをしていれば、参考にする方も多くなるでしょう。
百名店への掲載
百名店とは、食べログユーザーから高い評価を集めた100店をさまざまなジャンルごとに選出したグルメアワードです。
すでに評価の高いお店が集まっているので、ここからお店を探すユーザーも多くいます。
至高の〇〇を食べたい・楽しみたいと思っているようなグルメな方や、遠方からその地域に訪れる方が参考にするため、もし百名店に選ばれると課金額がさほど大きくなくても反響がかなり見込めます。
クチコミ評価の集客に頼りすぎると下がったときにダメージが大きい
食べログの評価が高いとそこからの集客効果は大きいが、クチコミ評価に頼って集客していると、何らかの要因で評価が3.5以下に転落すると大きく反響も変わる可能性があります。
以下の点に気を付けることで、集客のダメージを軽減することができます。
- 食べログに頼りすぎず、Googleビジネスプロフィールや他媒体など、流入口は確保しておくべき
- あくまで食べログからの流入も、3.5の評価による効果の向上も入口であるため、リピーター率の高い店を目指す必要がある
Googleビジネスプロフィールはクチコミの信頼性も非常に高く、食べログとあわせてお店を選ぶ基準に考えているユーザーも多いです。
グルメサイトの登録だけでなく、Googleビジネスプロフィールの運用も検討してみましょう。
まとめ
食べログを頻繁に利用するユーザーは、クチコミ評価を必ずと言っていいほど見ており、料理やサービスの質を重視している割合が多いです。
お店のこだわりやウリがしっかりしている店舗であれば、食べログへの登録は効果があるといえます。
プランも競合性に応じて変えていく必要がありますが、まず初めにベーシックプランSで始めてみると様子を見ることができるのでおすすめです。
ただし、他のグルメサイトと併用して効果を見たいのであれば、費用を上げる媒体を一つに絞りましょう。
食べログで効果を見るのであれば、プレミアム10プランSかプレミアム5プランSがおすすめです。
集客を増やす上では、グルメサイトへの登録はしておいた方がいいと言えます。
さらに集客を増やすなら、Googleビジネスプロフィールの運用もしっかりと行っていくと、より効果を見込めるでしょう。
ぜひ、食べログへの登録を検討してみてください。
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